「英語の発音は腹式呼吸が重要だ!」は本当なのか
2023-04-28 発音あれこれ

定期的に開講している発音集中セミナーに関して、
「発音セミナーを受けると、全員がネイティブ並みに上達する!100%だ!」
と言えればよいのですが、残念ながらそうではありません。
では、どういう人が上達するかというと
ずばり
「自己分析が出来る人」。
言い換えると
「自分の現在地をはっきり把握し、具体的な目標との差をはっきり自覚出来る人」。
発音集中セミナーの受講生だったMさんの
自己分析はいつも具体的で、
フォームが真っ黒に見えるほど、びっちり書いてありました。
そのMさんから、最終講の前にこのようなご報告をいただきました。
「初回の授業と第四回の授業で録音したものを聞き比べて、
全然違うことに驚いた。
他の受講者の方々のジョブズの音読や会話文の音読についても、
とても英語らしく聞こえるようになっていて感動した。
このレッスンを受ける前に全然聞こえなかった
イングリッシュジャーナルのエディのインタビューが、
ちゃんと言語に聞こえるようになっていて驚いた。
実は第3回~第4回の間に中だるみしていたが、
突然変わるものだなあと思って感心した。続けてよかった。
こんな短期間で変わるとは、もっと早く知りたかった・・・」
Mさんの努力が実って本当によかったです!
私の方が嬉しくて、感動してしまいました。
「上達するのは、自己分析をしっかりした人」
もうお一方、自己分析がかなり具体的な生徒のお一人に、
某大手予備校の先生がいらっしゃいます。
すでにかなり、上達されているのに、
「もっとネイティヴ並みになりたい!自分とネイティヴ並み発音の違いはどこにあるのか?」
と、私に対する質問の手をゆるめてくれません。
この方とネイティヴ並み発音の違いは、
ずばり「発声」です。
しかし、これまでのトレーニングでは、
まだ発声が定着するまでは腑に落ちていないようだったので、
帰国子女の娘に協力してもらい実験をしました。
「英語の発音は腹式呼吸(発声)が重要だ!」は本当なのか、
帰国子女で試してみたら
腹式呼吸がキモだ!日本語と英語では発声が違うのだ!
と言い続けていますが、果たしてそうなのか?
帰国子女の娘に、これが発音の実験だと悟られないように、
英語と日本語の文章をそれぞれ2~3行ずつ読むのを繰り返してもらいました。
(距離は1メートルで決して大声ではない。ソファに座ったリラックスした状態で。)
すると、英語の文章を読む前には、必ず
「はっ」と音がするほど、息をするどく吸うのです。
日本語の文章を読む前には、全くそんな音はしません。
何度繰り返しても同じなので、それを娘に指摘すると
「え~っ??そんなはずないよ~!」
と、本人は息のことなど、全く意識していませんでした。
では、日本語の時のように、
そんなにするどく息を吸わずに英語の文章を読み始めて、
と言ったところ
単語2語くらい読んだところで
「息が足りないよ~、これ以上続けては読めないよ~。」
になってしまいます。
日本語と同じ息の仕方では(胸式呼吸)、
英語の文章を読むことが出来ない!
やはり、英語を話す(声に出して読む)時は、
「腹式呼吸」というのは、本当でした!
英語の時の息の吸い方が、
ちょうど歌う時の息継ぎ(いわゆるブレス)とそっくりでした。
歌のブレスと言っても、ぴんと来ない方のために、
気になる方は、ちょっとこれをゆっくり目に歌って下さい。
①あかりをつけましょ ぼんぼりに~
②おはなをあげましょ もものはな~
①を歌っている間は(に~までは)絶対に一息で。
すると、①から②にうつるときに、するどく息を吸いますよね。
それが、ブレス。
英語の時もほぼそれと同じだと思って下さい。
(ちなみに上手い歌手、上手いナレーターは、このブレスを音をさせずにすることが出来ます。)
このブレスを、某大手予備校の先生にも試してもらったところ、
かなり英語発声を持続でき、ネイティブ並み発音に一歩近づきました。
こちらは以前HPで腹式呼吸について書いた記事です。ご参考まで。
http://english-joy.com/voicetraining.html
まとめ
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「英語の発音は腹式呼吸がキモだ!」は本当なのか、帰国子女で試してみたら、本当だった!
息をするどく吸ってからでないと、英語らしい発音にはならない。
「するどく吸う」とは、歌のブレスとほぼ同じである。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
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