言葉がかわると、性格も変わる?
2015-12-22 セミナーのご案内, 英語発音 上達のコツ
「英語だと、性格も変えられるような気がして...。」
受講目的を伺ったところ、こんな答えが返ってきました。
なるほど!
逆にこう答えた方(生徒さんではないが)もいらっしゃいました。
「英語しゃべりたい気持ちはあるけど、なんかかっこつけてるみたいでさあ、
恥ずかしいんだよねえ。」
なるほど、なるほど!
思い当たるところありありです。
今はそうでもありませんが、私も以前は「えいやっ!」と別人になるくらい気合を入れなければ英語らしく話せませんでした。
そして日本人が周りにいると「なんか私、恥ずかしい~っ!」
英語と性格。
その前に言葉と性格。
これは大いに関係があると思うのです。
鹿児島弁と標準語
私は鹿児島出身ですが、18歳で上京するまで鹿児島弁オンリーだったので、最初標準語を話すのがとても恥ずかしかったのです。
だってそれまで標準語は私にとってはドラマの世界で話される言葉だったから「~なのよ。」とか「~しない?」なんて、もう「ひゃあ~っ、なんかかっこつけてるみたい~!」という感じでした。
そして上手く気持ちをこめられないことにも気がつきます。
鹿児島弁で話していたトーンでしゃべるとどうにも熱過ぎるのです。イントネーションの違いがあると思うのですが、私基準でもっとすました感じ、冷静、スマートな感じに「気持ち」をもっていってようやく「普通」の標準語になると感じました。
東京の言葉に慣れるまでは、私は東京の人(標準語の人)を演じていたように思います。
「~だわ。~かしら?」と話したところ、「淳ちゃん、普通はそんな言い方しないよ」と言われて、慌てて参考ドラマの変更をしたことも。
逆に、しばらく東京の言葉ばかり使ったあと、実家に帰省して鹿児島弁を話すと何とも変で、気持ちを鹿児島弁モードにしないと上手く話せない、ということは今でもあります。
違う性格(キャラクタ―)を演じるくらいの気持ちでなきゃ英語は身につかない。
同じ日本語の範疇でさえこうなのですから、全く違う言語である英語を話す時は本来のキャラクターでは何か上手く通じないなあ、と最初の渡米直後から感じていました。
挨拶ひとつにしても
“Hi, how are you doing?” (元気?)
“Pretty good.” (元気だよ。)
日本人モードで話すと、聞き返されたりもしました(ただの挨拶なのにっ!)。
そこで、またドラマ作戦で当時見ていた”Mad about you” や”Seinfeld”の登場人物の話し方をまねてみると聞き返されることが少なくなってきました。私にとってはかなり大げさな話し方でも、聞く方にしてみれば自然で聞きやすい話し方だったのでしょう。
発音を学んだ今では、その模倣が「プロソディー」であることがわかります。
つまり「英語特有の節回し(ふしまわし)」を使って初めて自然に通じるということなのです。
「特有の節回し」で話すには日本人のつつましいキャラクター(私がそうだという訳では決してありません(笑)。英語人と比較したら総体的にという意味で)を一旦置いといて、もう、これは違うキャラクターを演じるのを楽しむくらいの覚悟が必要だと思います。
慣れるまでは徹底的に振り切って演じてみる、慣れたら自分の本来のキャラクターとうまーくなじませて英語を話してみる、ということが英語上達のコツなのではと思います。
ちなみに長い英語圏での生活を終え帰国したあと、ちゃーんと正しい日本語でしゃべっていても相手がひいていると感じたことが多々ありました。英語をしゃべる時の声の勢いや、抑揚のつけ方、表情など、英語で話す時の性格が日本語にも残っていたのでしょう。
あわててつつましい日本人モードに気持ちをもっていって話し直しました。(これは帰国子女問題にも通じると思うのでまた改めて書きたいです。)
それから、私はイギリス発音はあまり得意ではないので、イギリス発音をする時は、頭の中にハリポタのマクゴナガル副校長先生をイメージして話すようにしています。
皆さんもどうぞお試しください!
今後のセミナーの予定
「カーペンターズで英語の発音をマスターしよう!」
1月31日(日)10時~
「TOEIC リスニング&音読セミナー・
シャドウイングの前にやるべき6つのこと」
1月9日(土)16:20~※この回は満席になりました。
1月19日(火)18:20~※この回は満席になりました。
「音読マラソンセミナー 星の王子様」
1月 7日(木)18:20~
1月13日(水)12:00~
1月21日(木)10:00~
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