英語発声:腹式呼吸とそのチェック方法
2019-01-06 発音あれこれ, 英語発音 上達のコツ
発音を劇的に変える秘訣
発音スクールをやっています、というと、
よく言われるのが
「発音なんて、子どものうちしか変わらないでしょ?
私なんか、何十年もカタカナ発音だから今さら変わりっこないよ。」
そして、
「発音を変えられる秘訣があったら教えてよ~。」
ふふふ、秘訣、あります。あるんです!
カタカナ発音を劇的に変える秘密。
ネイティヴには当たり前過ぎる発音のコツが!
私も、そして発音スクールの生徒さん達も、
このコツをつかんだ方は
短期間で発音習得されています。
そのコツをつかんで英語を話す時は声質まで変わったYSさん。
こちらの発音BEFORE AFTERで YSさん の発音の変化を
チェックしてみてください。
↓↓↓
発音BEFORE AFTER
腹式呼吸?それ何?という感じだったYSさんですが、
見事に体得され、英語発声に変わりました。
それまで何度も聞き返されていたそうですが、
英語発声に変わってからは1回で通じるようになったそうです。
では、どうやってYSさんは英語を話す時声質まで変わったのか?
腹式呼吸:英語と日本語は息の使い方が全く違う
突然ですが電車の中で「うわあ、よく響く声―!」と
振り向くと英語を話している人だった、という
経験はありませんか?
私はまだ発音の勉強をしていなかった頃
「ネイティヴの英語はなんであんなに強く響くのかなあ」
と不思議に思ってました。
その疑問の答えが「腹式呼吸」でした。
英語と日本語は、実は「発声方法」から違ったのです。
英語は「息」のコントロールがとても重要で、
腹式呼吸でなければ発音できない音もあるほどです。
英語は日本語に比べて、息の強さ、量(長さ)が
3倍必要とも言われています。
また、英語は「音」の高低の差が日本語に比べて、
圧倒的に激しい。
詞の朗読など聞いたら、歌ってるのか、と思うほど
音程が上がり下がりします。
もう一つ。
日本語は常に一定ですが、
英語は「音」のひとつひとつの長さが違います。
その結果、英語の音はつながったり、離れたりします。
つまり、英語は日本語に比べて
緩急とりまぜた音のつながりなのですが、
これは日本語の発声法では再現不可能。
余談ですが
「すみません、渋谷駅はどこですか?」
これを日本語を勉強し始めたばかりの
英語人がしゃべるように話してみて下さい。
こんな風になりませんか?
「すぅみませぇ~ん、しぃぶやぁ
え~きわぁ どうこうでぇすかぁ~?」
私の実演をここでご披露できないのは
まことに残念ですが、
生徒さんには
「まるで英語人が日本語をしゃべってるみたい!」
と感心されます(笑)。
(2018年10月 NHK BSプレミアムの番組内でこれを実演いたしました。)
英語的発声(腹式呼吸)で、
音に高低をつけ、
緩急とりまぜて、
子音をはっきりさせ、
つなげて発音すると
こうならざるを得ません。
逆に言えば、英語を発する時、これを意識すれば、
英語らしい発音になるのです。
この実演をすると、生徒さんの英語発音への理解が
一挙に進むから面白いですね~。
ちょっと笑われてしまう実演ですが、
NHKの番組内ではタレントさん達も理解して下さってほっとしました。
英語を楽に発音していただくためなら、多少(多少なのか?!)笑われてもかまわんです!
LやRやTHの発音はどうすればいいの?の前に、
腹式呼吸の感覚がつかめるだけでも、
その後の発音習得が楽になりますよ~。
英語発声 → 腹式呼吸
腹式呼吸のチェック方法
これが出来ているのかどうか、試すテクニックを
ひとつご紹介します。
1.まず、英語の[s]を発音する。
その時、母音のまじった[ス]にならないよう
[s]という音だけ発することに注意する。
上の前歯の2本くらいめがけて鋭く[s]と息を発して下さい。
2.次に[s]と口のかたちや舌の位置を全く変えずに、
のどを鳴らす(声帯を振動させる)ことだけを加えて[z]を発音する。
この時も[ズ]にならない(母音をまぜない)ように注意する。
3.最後に鏡を見ながら連続で
[s]―[z]―[s]―[z]― と交互に発音する。
口の形、舌の位置はおんなじままですよ。
さあ、できましたか?
[s]はなんとかなったけど、[z]がとぎれとぎれの
情けない音になった方、安心して下さい。
私も最初はそうでした。
[z]はお腹をぎゅーっとしぼりこむような感覚で
息を送らなければ、
強い[z]は出ないのです。
でも練習すれば必ず出来るようになりますよ。
[s]は無声音(声帯を使わない)と[Z]は有声音(声帯を使う)で
声帯を使うか使わないかだけが違う「ペア」の音です。
英語の子音にはこのようなペアの音が全部で8ペアあります。
口の形、舌の位置、唇の動かし方が
全く同じですから、
おなかをしぼりこむような感覚で
息をコントロールして音をださなくてはなりません。
この息のコントロールが、
この後の他の子音、母音、単語、文章の発音習得に必須になります。
逆にこの息のコントロールが出来れば、発音習得は一挙に楽になります。
う~ん、理屈は何となくわかるけど、
自分で出来ているのかどうか、判断できない。
そこなんです。
発音は自己判断がとても難しい。
私も自分の発音が間違ってるなんて思わずに、
渡米した初日に撃沈した苦い経験があるくらいです(泣き)。
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