ネイティヴの発音:ネイティヴは、私たち日本人が学校で教わった通りに など発音していない、ってほんと?
2019-01-05 受講生の声, 英語発音 上達のコツ
さて、前回
「何年も勉強してきたのに、なぜ、簡単な英語すら聞き取れないのでしょうか?」
について、お伝えしました。
正しく発音出来れば英語を聞き取れるようになる理由とは?
■ファーストステップは
音素 でした。
音素を正しく発音できれば、単語の発音は正しくなります。
しかしですね、
大人は単語だけ正しく発音できたって
しょうがない。
文章が正しく発音できなければ
通じません。
え??
単語と文章の発音って、違うの?
はい、違います。
文章になると、
ある単語の発音は違う発音になるのです!
ここが聞き取れるか、聞き取れないかが
大きなカギになります。
海外赴任前に当スクールにいらしたYMさん。
彼女は、実は留学経験もあり、仕事でも英語を使う頻度が高かった。
そして、もちろん英語の勉強は長年やってきた。
でも、同僚との何気ない英語の会話が聞き取れない…。
発音が原因…かも…??と来て下さったのですが、
彼女の場合の主な原因は、発音でした。
「中学で教えて欲しかった!!」
と彼女もため息をついたのが
文章の発音時の音声変化のルール。
このルールを身につけて発音が激変され、
リスニング力もアップしたYMさん。
この発音BEFORE AFTERの一番目がYMさんです。
↓↓↓
今日は、YMさんにも大きな効果をもたらした、
発音上達のセカンドステップについてお伝えします。
発音上達のセカンドステップ
文章の発音。音声変化のルール
ネイティヴは私たち日本人が学校で教わった通りに
など発音していない!
私が発音を学んで一番驚いたのが実はこの部分でした。
先ほどのYMさんはじめ、
スクールの生徒さんが
口をそろえて
「こんな風に発音するのだったとは!知らなかった」
とおっしゃるのがここです。
一体どういうことか?
英語は
文章の中で、
通常のスピードで話す時は、
隣り合う音と音が影響しあい
音がつながったり、消えたり、違う音になったりして
発音されます。
その発音上の音声変化のルールの主なものは次の6つです。
連結、同化、短縮、脱落、変形、弱化
この中で、英語の聞き取りにも一番影響があり、
そして、日本人のほとんどが学んでいないものが
「弱化」のルールです。
you は ユー とは発音しない??
日本人が一番知らない、苦手な「弱化」
英語の文章は「内容語」と「機能語」という
2種類の単語が組み合わさって出来ています。
「内容語」とは文章中の重要な情報をともなった単語
・・・名詞、動詞、副詞、形容詞、疑問詞など。
「機能語」とは文法上の意味をつたえる単語
・・・代名詞、助動詞、冠詞、接続詞、前置詞、関係詞など
ちょっと難しくなってきましたね。
では具体的に説明しますね。
例えば
What do you want?
この中で機能語は do と you なのですが、
実は、「機能語」には2通りの発音があるのです!
試しに 代名詞の you を辞書でひいてみて下さい。
「弱」とか「強」って発音のところに書いてありますよね。
これが「弱形」[j∂]と「強形」[ju:]のことなんですが
私たちが学校で教わった発音は「強形」のみで、
強形(つまり[ju:])しか知らない場合がほとんど。
でも、実際の会話(ナチュラルスピード)では
「弱形」で発音される方が多いのです!!
強形で発音されるのは、you の意味を強調する場合のみ。
(ゆっくり話す時も、強形になりやすい)
ちなみに辞書でも弱形の方が先に書いてあります。
弱形で発音する方が多い証拠です!
you は「ユー」と発音しないことが多い。
つまり私たちは「実際の発音」をずーっと知らなかったのです。
そんな風な別の(ホントの)発音があるなんて
予期してないから、リスニングで「聴き取れなかった!」と
混乱してしまうのです。
そして、弱形は弱く発音されるというより、
【短く】発音される。
先ほどの
What do you want?
「弱化」の視点がないと、
単語を全部同じリズム(長さ)で
発音してしまいがち。
WHAT DO YOU WANT? (ホワット・ドゥー・ユー・ワントゥ)(禁断のカタカナ表記)
リズムでいうと、こんな感じ。
ダーダーダーダー
こんな風に自分で発音していると、
当然こんな風に聞こえてくると
待ちかまえているわけですよね。
でも、予測に反して
ホントに聞こえてくるのは(発音されるのは)
こう↓ではないですか?
「弱化」の知識で解決してみましょう。
機能語(do,you)は弱形発音で、短くあいまいに
内容語(what, want)はアクセントをつけて(長く伸ばし気味に、はっきりと)
発音すると
WHAT do you WANT? (ホワッ・ドゥ・ユ・ワン)
リズムはこんな感じ。
ダーダダダー
これをスクールで生徒さんにやっていただくと、
「あ、ほんとだ!こんな風にネイティヴは言ってる!」と
たいていおっしゃいます。
これは「弱化」という発音ルールを学べば、
誰でも出来るようになりますし
、
このルールを練習してからリスニングをすると、
「あ、確かに、聞き取れる!」と実感します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この弱化のルールに則って発音するだけでも、
英語のリズムがつかめます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このリズムを知らずして、リスニングの上達などない!と
言ってもいいくらいです。
中学でまずこれだけでも教えて欲しい!!
リスニング、楽になるから。と私は切実に思ってます。
そして、
これはほとんどの日本の中学、高校で教えていないのはもちろんですが、
英語スクールのネイティブ講師で教えてくれる人もほぼいないのです。
なぜなら、ネイティブの彼らにとって、これはルールでも何でもなく
生まれた時から当たり前にやっていることだから。
私自身、たくさんの英語スクールに通った経験がありますし、
英語圏でもネイティヴに英語をならった経験があります。
また、
スクールに発音やリスングの問題を抱えてくる生徒さんの6~7割が
ネイティヴに英語を習った経験ありですが、
こんなルール教わったことなかったという方ばかり。
冒頭にご紹介したYMさんも留学経験はあるし、
ネイティヴに英語を習った経験もありましたが、
この発音のルールは知らなかった…。
このルールを身につけて、YMさんは発音ががらりと変わりました。
発音ががらりと変わると(ネイティヴ発音に近くなると)
リスニング力も格段にアップしました。
この発音BEFORE AFTERの一番目がYMさんの発音の変化です。
↓↓↓
英語は文章の中で、
音は消えたり、つながったり、違う音に変化したりして発音されます。
「聞き取れなかったのではなくて、そもそもこの音は発音されてなかったんだ!」
「これじゃあ、聞き取れないのは当たり前だった」と納得されるわけです。
この英語の音声変化が英語のリズムや抑揚にも大きく関わり、
結果的に聞き取る上で重要なカギになります。
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