英語の歌を歌うコツってあるの?①
2016-02-03 セミナーのご案内, 英語発音 上達のコツ
∧以前、英語の発音が上達するには英語の歌で練習するのが効果的、という記事を書きました。こちら
では、どうしたら英語らしく歌えるのか、そのコツを先日のセミナー「カーペンターズで英語の発音をマスターしよう」でお伝えしました。
最初に受講生の方に、どんなところが難しかったですかと伺うと(このセミナーはカーペンターズのTop of the worldを事前に自宅で何回も聴いて、口に出して練習することが宿題で、歌詞カードや参考映像などもお申し込み時にお送りしています)、↓のような声をいただきました。
・どうしても日本語っぽくなって、カレンのようにはならない。
・早過ぎて口がまわらない
おまかせ下さい!解決策があります。
どうしても日本語っぽくなって、カレンのようにはならない。
世界で一番きれいな英語だなあと、何度聴いてもうっとりしてしまうカレン・カーペンターの歌。そりゃあ、カレンのように歌うなんて至難の業ですが、どうせ目指すならカレンを目指したいもの。
では、何が一番違うのか?
カレンの歌は子音の音が明快で、とても聞き取りやすいです。
カレンのような子音にするにはどうすればよいのか?
まずは何より先に、日本語とは全く違う、英語の発声で発音することなのです。
そのために腹式呼吸、お腹を使って息を送ることが必要不可欠です。
一番わかりやすいのが[s]の音。セミナーでもこの[s]を鋭く強く出す練習から始めました。
簡単そうですが、[s]を鋭く出すのは難しい。日本語より3倍くらい息を送らなければ鋭い[s]は出ません。だから、腹式呼吸で深く吸って、コントロールしながら息を送ることが重要なのです。
そしてこれとセットで[z]を出す練習をしました。
全く口もとを変えずお腹から大量の息を送り連続で[s]ー[z]ー[s]ー[z]ー[s]ー[z]ー
「ず」ではなく[z]。実は私もこれが出来るようになるのに時間がかかりましたよ~!
これが出来るようになるとお腹を使って発声する感覚がつかめます。
そしていよいよ「コツ」ですが、音の始まる0.5秒くらい前から息を送って子音を鳴らす、響かせるのです。
Such a feelin’s comin’ over me
There is wonder in most everything I see.
この赤い字のところ。Sssuch a feelins ……..、………I sssee こんな風に。
これを皆で練習して、カレンのCDを聴いてみると「ほんとだ! sssee って言ってる!」
[s]が一番わかりやすいですが、他の子音も音の0.5くらい前から鳴らす意識を持つと全然違ってきます。feelins’ の f も Not a cloud の n も wonderの w もそうするだけで、英語らしい歌になります。
今日本語っぽいなあ、と思っていらっしゃる方は、息の量が全然足りてない可能性大です。
ちなみに、日本語の歌でそれやっちゃうと演歌みたいになるというのも実演。
例えば「世界にひとつだけの花」を「sssせかいにhhhひーとつ dddだけーのhhhはーなー」と歌ってみたら、なんかヘン、演歌っぽい。でも演歌のある一曲を子音を強調して歌ったら「確かに~」と納得していただけました。
子音だけでいいの?母音は?
もちろん、母音も大事。でも、イギリスとアメリカでは母音もかなり音が違うので、大事なことは母音をちゃんと区別して発音すること。
Such と Not は同じようなアに聞こえがちだけど、前者は[∧]で後者は[a] 。
[a]の音は口を大きくあけてのどの奥を開いて響かせます。[∧]は口を[a]ほど開けず(半分以下)[a]よりもちょっとこもった音になります。違う音として区別して発音する意識をもつことが大事です。
そして「口を大きく開けるかどうか」も重要なのです。時折、英語をはっきり言おうと意識するあまり、口をぱくぱくさせてしまう方がいますが、口が大きく開く母音はそんなに多くないのです。
例えば love と熱唱するあまり 口をがばっと大きく開けたら間違い。love は[∧]なのですから。
youtubeなどで、loveと歌っているカレンの口元をチェックしてみて下さいね。
長くなってしまいましたので、続きは②で。
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